収束と終息の違いと使い分け!宣言はどちらで行われるの?
記事公開日:2017年4月4日
最終更新日:2020年3月11日
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仕事がまとまったり、収まりがつくことを、
「収束した。」
といいますよね。
でも同じ読み方で、
「終息」
というのもあります。
こちらも「すっかり終わった~」というイメージがありますよね。
収束と終息って何が違うのでしょうか。
また、
「しゅうそく宣言」
を漢字にする場合は、
どちらを使うべきなのでしょうか。
読み方も同じだし、意味も似ているので、
迷ってしまいますよね。
(^^;
と、いうことで!
今回は収束と終息の意味の違いや使い分け方についてまとめました。
収束の意味
まず収束の意味を調べてみましょう。
- 収束の意味
分裂・混乱していたものが、まとまって収まりがつくこと。
また、収まりをつけること。
このようにあります。
「収まる」と「束ねる」が合わさって、
を意味しています。
状況が一定の状態に落ち着く、一旦まとまりを見せる、という意味合いなので、
以下のような状況で使われます。
例文
「事態が収束に向かう」
「感染による一時の混乱は収束した」
「事態が収束に向かう」
「感染による一時の混乱は収束した」
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終息の意味
次にもうひとつの「しゅうそく」もみてみましょう。
- 終息の意味
物事が終わってやむこと。
終結すること。
と、このようにあります。
「終わる」と「息(やむ)」が合わさって文字通り、
をあらわしています。
例文
「第二次世界大戦が終息を迎えた」
「独裁時代が終息する」
「第二次世界大戦が終息を迎えた」
「独裁時代が終息する」
と、このような使い方できますね。。
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収束と終息の違いと使い分け
さて、両方の意味をチェックしたところで、
今度はこの二つの違いについてみていきましょう。
収束が「まとまって収まりがつくこと」「一定の状態に落ち着く」を意味するのに対して終息は「物事が終わること」「完全に終結する」ことを意味しています。
つまり、「収束」には「終息」の方にはない「落ち着く」というニュアンスが含まれています。
なので、世界を揺るがすような大きな戦争が終わったときや、ひとつの時代が終わったときには終息を使い、会社の混乱や浮上した問題事が落ち着く際は収束を使います。
完全に終わったのか、落ち着いただけで完全に終わってないのか、という違いがあるわけですね~。
(^-^)h
終息宣言と収束宣言
ニュースで事件が終わりを迎えたときや病気の万延などが収まった際に、
「しゅうそく宣言」
と伝えたりしますよね。
先の例も踏まえたうえで、これは、
「終息宣言」なのでしょうか。
それとも「収束宣言」なのでしょうか。
宣言と付く場合も、終息と収束の違いと同様にその内容、何を指しているかでどちらを使うかが変わってきます。
例えば、新型肺炎やノロウイルス感染症などの蔓延がおさまり、被害が広がる恐れがなくなった場合などには通常、
終息宣言
を使うようです。
・・・・・・・
あれれ?
これってちょっと疑問ですよね。
「病気はまた蔓延するかもしれないのに、完全な終わりを意味する終息を使うのはおかしくない?」
こんなふうにも思えます。
しかし終息宣言は、
「潜伏期間を終えても感染の広がりをみせない。安全性が非常に高い」
という場合に出されるものなので、病気の蔓延が終わりを迎えたという基準にもなるようです。
一方、事件や混乱がとりあえずの落ち着きを見せた場合には収束宣言を使います。
会社の横領問題や有名人の不倫事件、原発問題などが収拾した場合などによくニュースで使われていますね。
(^^ゞ
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まとめ
今回は収束と終息の違いや使い分け方について紹介しました。
収束も終息も、何かが終わるという意味で使われているので、使い分けが非常に難しいですよね~。
「どっちを使えばいいのかな?」
と迷った場合は一旦落ち着くというニュアンスがあるか、それとも完全な終結をあらわしているかを考えると分かりやすいですね!
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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