ぶりとはまちの違い!カンパチの場合は?出世魚と呼ばれるワケ

記事公開日:2017年3月31日
最終更新日:2020年1月20日

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ぶりはまち

お魚屋さんやお寿司屋さんに行くと、
おいしそうに並んでいますよね。^^

ぶりは煮付けが有名ですし、
はまちはお寿司のネタとしても人気です。

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しかし、このぶりはまち

やたら似ている・・・

なんて思ったことはありませんか?
|・ω・)

いったい、どういった違いがあるのでしょうか。

実は同じ魚なのでしょうか。
だとするとなぜ名前が違うのでしょうか。

さらに似ているサカナとして、
カンパチもありますよね。

と、いうことで!

今回はぶりとはまちの違いについてまとめました。

ついでに、カンパチも含めて、
見分け方や出世魚の意味などもみていきましょう。


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ぶりとはまちの違い


ぶりとはまちは同じスズキ目アジ科に分類される海水の魚。

ですが、その成長具合や大きさによって名称が変化します。
つまり、種類としては同じ魚ということですね!

では、どのくらいの大きさで名称が変わってくるのか見ていきましょう。

・・・・・・・

30cmから40cmくらいの大きさだとはまちと呼ばれます。
これが成長しだいたい80cm以上になるとぶりと呼ばれます。

はまちは透明感のある白か、淡いピンクかがった色をしていますが、
ぶりは赤味が増した濃い色をしています。

はまちの色が淡いので白身魚だと思っている人も多いようですが、実は赤身魚なのです。(^-^)h


また、大きさによって変わる名称は2つだけではありません。

稚魚のときはモジャコとかモジャッコと呼ばれ、20cm程度になるとワカナ、ツバス、コズクラなどと呼ばれます。

50cmから60cmになるとイナダ、メジロ、ワラサなどと呼ばれます。
非常にたくさんの名称がありますね~。

大きさ 呼び名
稚魚 モジャコ
モジャッコ
20cm程度 ワカナ
ツバス
コズクラ
30cm ~ 40cm ハマチ
50cm ~ 60cm イナダ
メジロ
80cm以上 ブリ

大きさと名称はきっちり決められているわけではなく、地域や方言によってさまざま。

また規定もバラバラで、70cm以上をぶりと呼ぶ地域もあれば、90cmを超えないとぶりと呼ばない地域もあります。

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はまちという言い方も北陸、四国、九州、山陰の一部の名称であり、関東ではあまり呼ばないようですね。
島根特有のショウジンゴ、ヤズのような言い方もあります。

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カンパチの場合は?


また、似たような魚にカンパチってありますよね。

全長1mほどの大きな魚で高級魚として知られていますが、外見の形や色は大きいぶりと似ています。

カンパチもまた、スズキ目アジ科に分類される海水魚なのですが、実はぶりやはまちとは違う種類の魚です。

寒い時期のぶりを「寒ブリ」と呼ぶので「カンパチ」と混同されがちですが、カンパチというのは和名で間八、勘八と書きます。

これはカンパチの目の上に縦帯模様が入っていて、これが漢字の「八」に見えることから付いた名。
なのでぶりやはまちとは関係がなく、旬の時期も違います。

また、カンパチというのは東京の名称であり、北陸ではアカイオ、東海ではシオ、関西ではアカハナ、アカバナなどと呼ばれています。

確かにカンパチっていうと江戸前って感じがしますもんね!
江戸特有の呼び名だったんですね~。

地方 呼び名
東京 カンパチ
北陸 アカイオ
東海 シオ
関西 アカハナ
アカバナ

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出世魚と呼ばれる所以


ぶりやはまちなどの、成長によって名称が変化する魚を「出世魚」と呼びます。

しかし、なんでそんな呼び方をするのでしょうか。

同じ魚なのに呼び名が変わるなんてややこしいですし、

ぶりとはまちは同じ魚?カンパチも一緒?

なんて間違いも起こりやすくなりますよね。

・・・・・・・

実は成長によって名称が変わる魚を出世魚と呼ぶようになったのは江戸時代の風習に由来しています。

江戸時代までは武士や学者の家に生まれた男子は、元服や出世などを迎えると改名する慣習がありました。

  • 梵天丸 → 伊達政宗

  • 竹千代 → 徳川家康

  • などは有名ですよね。

    この習慣にならって、成長に伴って出世するように、と名称が変わる魚を「出世魚」と呼ぶようになりました。

    出世や昇進を意味するので縁起がいいとされ、祝いの席などによく出されています。

  • はまち → ぶり

  • などは有名ですが、他にも

  • セイゴ → スズキ

  • オボコ → イナ → ボラ → トド 

  • などがあります。

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    まとめ


    今回はぶりとはまちの違いや、カンパチの種類などについてまとめてみました。

    ぶりとはまちは同じ種類の魚で、はまちが成長し、大きくなることでぶりという呼び名に変わります。

    また、カンパチはぶりの仲間ですが、同じ魚ではありません。


    普段、何気なく食べている魚ですが、魚同士で出世魚の関係性であったり、親戚のような関係であったりといろいろ複雑なんですね~。

    また、ぶりは太平洋をぐるぐると泳ぎ回る回遊魚なので、捕れる場所によっても名称が変わります。

    同じ魚なのに場所によって全然違う名前で呼ばれているなんて面白いですよね。

    ちなみにぶりやはまちというと、和食のイメージがありますが、実際にはハワイなどでも捕れるらしいです。

    全然ワイキキなイメージないですよね~。
    以上、魚の意外な豆知識でした。
    (*゚ー゚*)ノ

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