「感」と「勘」の違い!カンが鋭いはどっちの漢字を使う?

記事公開日:2017年8月25日

Sponsored Link




「あの人はカンが鋭い」
かん違いしちゃった!」

という時のカン

漢字で書くと「感」なのか、それとも「勘」なのか迷ったりしませんか?

    「達成カン」
    「ヤマカン」
    「人生カン」

どれも頭の中でカンじること、カンじたこと、考えたことなど意味も似ています。

これらの場合、それぞれどの漢字が正しいのか、難しいですね。

今回はこの紛らわしい「カン」について、微妙なニュアンスの違いや、カン字の使い分け方法についてまとめました。


Sponsored Link





感の意味と使い方


まずは、「」の方の意味や使い方をみていきましょう。

」の意味は「かんじる」です。

    「感」の意味

  • 心が動くこと
  • 心にひびくこと

もっと言えば、自分の意志と関係なく、自然と認識されることです。

わかりやすく例を挙げてみましょう。

香りを感じる

これは自分の意志と関係なく、何かの香りを認識すれば「香りを感じる」となります。

また他人の心の動きもそうです。

怒りを感じる

これも相手が怒っているように見えたり、声のトーンが怒っているような感じがすれば、自分の意志と関係なく「怒りを感じる」となります。

t005

使い方としては、熟語が多くなります。

「感」を使った熟語の例

  • 音感
  • 実感
  • 共感
  • 体感

  • 上記のように、二字目に「感」を付けて意味を成す熟語が多くあります。

    これは二字だけでなく、三字目に持ってくるパターンもあります。

  • 達成感
  • 絶望感
  • 遠近感

  • 最後に「感」を付けて、どんな感じかを表現します。

    違和感なんて言葉も便利ですよね。

    「肩に違和感」と言った場合、痛いだけでなく、肩を回してみると少し引っかかる感じがあったり、ゴキッと音がしたりなど、一言で言い表せない肩の不調を「違和感」という言葉でカバーできますよね。

    「~感」、使えますね。

    Sponsored Link



    勘の意味と使い方


    次に「」の方の意味や使い方をみていきましょう。

    まずは意味からです。

      「勘」の意味

    • 物事を直感的に感じ取る能力

    ちょっと字は違いますが「第六感」という言葉、これが「勘」です。

    特に根拠もない、物事を詳しく分析したわけでもないけど、何かピンとくるものがあるとか、あの顔は怪しいなどで言い当てることがありますよね。

    あの「勘」です。

    他には「考え合わせる。つき合わせて調べる。」という意味もあります。

    「勘案」「勘考」などの熟語がこの意味です。

    t006

    「感」の時と同じように「勘」の使い方をみてみましょう。

  • 勘が鈍る
  • 勘が鋭い
  • 勘が狂う
  • 勘が冴える

  • など、やはり「物事を直感的に感じ取る能力」という意味で使います。

    熟語としては

  • 山勘
  • 土地勘
  • 試合勘

  • などがよく聞くところです。


    Sponsored Link



    「感」と「勘」の違い


    では次に、「感」と「勘」の違いについてみてみましょう。

    これまでの話の流れで、

      :かんじる
      :物事を直感的に感じ取る能力

    という意味でしたね。

    ただ「第六感」という言葉を引き合いに出すと紛らわしくなってきます。

    「勘」「第六感」です。

    この「第六感」という意味ですが、基本的に人には五感があります。

    その五感を超える能力という意味で、理屈では説明できないものなど差します。

    だから「勘」=「第六感」なのです。

    この他にも「直感」という言葉、これも「勘」とほぼ同義ですが、この「直感」「第六感」が独り歩きして「勘」「感」みたいに思っている人が多いみたいです。

    なので、「感が鋭い」をネットで検索するとかなりの数がヒットします。

    t007

    でも違いますよ。

    「感」かんじる
    「勘」物事を直感的に感じ取る能力

    ですので、タイトルにもあった「カンが鋭い」の場合は「」が正解です。

    Sponsored Link



    観の場合は?


    では最後に「」の場合はどうでしょうか。
    こちらも「カン」と読み、少し意味も似ていますよね。

    観の意味も調べてみましょう。

      観の意味

    • 外から見たようすや感じ。外見。
    • 仏語。真理を観じること。
    • 物事を細心に分別して観察し、道理を悟ること。

    このようにあります。

    基本的には「そとから見ること」の意味が一般的ですが、
    真理を「」じたり、道理を悟るともありますね。

    わかりやすく使い方の例をあげてみましょう。

    例えば、

    価値カン

    この「カン」の部分を感じにした時に、
    以下の2つのどちらが正解だと思いますか?

  • 価値観
  • 価値感

  • ・・・・・・・

    実は、どちらも実際に使われている言葉です。
    ただし、「価値」の方は最近使われるようになってきたようです。

    では、どう違うかというと、

    価値の方は、自分が見るもの対して、
    過去の経験を材料に自分自身が分別して判断できるようになっています。

    つまり、自分から外部に対して能動的に働きかけられるもの。

    対して価値は、あくまで外部からの働きかけに対して、
    自分がどのように感じているか、ということです。

    つまり、受動的で感覚的に感じたもののみとなります。

    価値感が違う」

    と言われたら、

    あんたとは感じる感覚が違うね。

    と、なんだかちょっと否定されたような印象を受けますよね。

    しかし、

    価値観が違う」

    といわれると、

    さすがあなたは見ているところが違う。経験の差かな~。すごいね!

    と、褒められているような感覚すらありませんか?

    漢字一文字でここまで印象が違ってくるとは、
    いやはや、奥が深いものですね。

    まとめ


    今回は「感」「勘」「観」について詳しく見てきました。

      「感」かんじる
      「勘」物事を直感的に感じ取る能力
      「観」物事に対して持つ考え

    でしたね。

    そして「直感」「第六感」が誤解を招いている原因であることも勉強しました。

    これで「カン」に関しては完全に理解し
    勉強したなっていう達成感があると思います。

    今回は以上です。
    ご参考になりましたら幸いです
    (*゚ー゚*)ノ

    Sponsored Link



    この記事が参考になった!」場合はこちらのボタンでポチッと応援お願いします!

    • LINEで送る

    おすすめ記事



    コメントを残す

    CAPTCHA





    サブコンテンツ

    このページの先頭へ