叶うと敵うの違い!適うの場合は?「お眼鏡にかなう」はどっちを使うべき?

記事公開日:2017年11月5日

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お眼鏡にかなう

上の人に認められた時や気に入られた時に、
こんな言い方をすることがあります。

この時の、

かなう

ですが、以下の3つのどの漢字が当てはまるのでしょうか。

  • 叶う
  • 敵う
  • 適う

  • これに決まってるじゃん!

    と、即答できる人は意外と少ないのではないでしょうか。
    どれも意味もなんだか似ていますよね。

    しかし、字が違えば意味も違ってきますし、使い方も変わってくるはずです。

    そこで今回は同じ読みだけども少し違う、このややこしいかなう
    意味の違い使い分け方についてまとめました。

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    叶うの意味と使い方


    叶うの意味


    まずは叶うの意味を見てみましょう。

      叶うの意味

    • 思いどおりに実現する。
    • 願っていたことがそのとおりになる。

    とあります。

    願いがかなう」という場合などにこの叶うを使います。

    この文字の起源を見てみると「口」+「十」で、「十」は「大勢、多数、十分」という意味で、「口」は人の口を意味しています。

    なので、これを合わせて「多数の意見」とか「大勢の話し」という意味になります。

    例えば「あいつはプロになれるか」という意見が出たとします。
    そこで大勢の人が「あいつはなれる」という意見であれば「叶う」となるわけです。

    上手くできていますね。

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    叶うの使い方


    ここでは叶うの例文をみてみましょう。
    例文

  • 夢が叶う
  • 願い事が叶う

  • 叶うは「思いどおりに実現する」という意味なので、
    夢や願い事など希望していることが現実になる場合に使います。

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    敵うの意味と使い方


    敵うの意味


    今度は敵うの意味を見てみましょう。

      敵うの意味

    • 対抗できるほどである
    • 匹敵する

    という意味です。

    ただしこの言葉を使うときには否定の意味で使うことが多くなります。

    例えば「俺はあいつに敵う」とはあまり言いません。
    大抵使うときには「俺はあいつには敵わない」と言うことのほうが多いですね。

    なので、意味も

    • 対抗できない
    • 匹敵しない

    といった使い方が多くなります。

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    敵うの使い方


    それでは敵うの例文をみてみましょう。

    例文

  • 将棋じゃ奴には敵わない
  • この暑さには敵わない

  • このように「敵わない」と否定の意味で使うことが多くなります。

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    適うの意味と使い方


    適うの意味


    次は適うの意味を見てみましょう。

    • よくあてはまる。
    • ふさわしい。

    例えば、熟語考えてみましょう。

  • 適正
  • 適合

  • 例えば適正であれば、「正しいやり方に適った処理をしたか」という感じになります。
    また適合であれば、「法律に合うに適っているか」となります。

    どちらも、ふさわしかったり、当てはまっているという意味で使われているのがわかります。

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    適うの使い方


    それでは適うの例文をみてみましょう。
    例文

  • 道理に適う
  • 法に適う

  • このように当てはまる場合だったり、ふさわしい場合に適うが使われます。
    タイトルにもあった「お眼鏡にかなう」ですが、この適うですね。

    「ふさわしい対象者としてだれか(目上の人や上司など)に選ばれること」

    なので、この場合は適うが使われます。

    ちなみに、これを本来の使い方ではない

    お目にかなう

    という言い方で使ってしまっている人が全体の約四割弱いるそうです。

    違いについて


    これでそれぞれの意味や使い方はもうバッチリですね!

    ここでは「叶う」「敵う」「適う」の3つの漢字の違いをみていきましょう。

    叶うの場合は希望していることが現実になることなので、
    叶うと言っている本人についての事象となります。

    例えば、

    お眼鏡に叶う

    だと、お眼鏡は何かを希望することはできないので、おかしな話になります。

    なので、「適う」。

    つまり、ぴったりあっている。
    適合している。

    というこちらの漢字が当てはまりまります。

    「適う」の場合は、叶うのように何かを願っているわけではなく、
    ふさわしい」という事実を言っています。

    また、敵うの場合は、「敵(テキ)」という漢字が使われているように、
    対抗できるか、匹敵するかという問題なので必ず相手がいます

    使い分けが必要な時は、以下のように考えるとわかりやすいですね。

    叶う:願っていたかどうか
    敵う:戦っている相手がいるかどうか
    適う:ふさわしいかどうか

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    まとめ


    今回はかなうの意味の違いや使い方についてまとめました。
    それぞれの「かなう」の意味の違いは以下の通りでした。

    意味

  • 叶う 思いどおりに実現する。願っていたことがそのとおりになる
  • 敵う 対抗できるほどである。匹敵する
  • 適う よくあてはまる。ふさわしい

  • 例えば、

    「お眼鏡にかなう」

    だと、念願かなって抜擢された場合は、

    「願いが叶ってお眼鏡に適う」

    わけであって、自分の希望なのか、適合しているのかが、
    ごっちゃになってしまってわかりにくかったわけですね。
    (^^ゞ

    願いの場合は「叶う
    マッチしている場合は「適う

    なので、目上の人の条件に適してる状態なので、
    この場合は「適う」が使われるということです。

    今回は以上です。
    ご参考になりましたら幸いです。
    (*゚ー゚*)ノ

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