ご温情とご恩情の違い!手紙を書く時のご厚意との使い分けとは?
記事公開日:2018年9月21日
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感謝の気持ちを伝えたい時に使う
「おんじょう」
という言葉。
の二つがありますよね。
お礼状で使う時はどちらを使えばよいのでしょうか。
ビジネスシーンで使うのは適切なのでしょうか。
言葉に上下関係の有無はあるのでしょうか。
もし上下関係があったら、
「お礼を言いたいのに、相手を見下している」
なんてことにもなりかねません。
慇懃無礼な事をやらかす前に、ここで確認していっちゃいましょう!
ついでに、
よく似た意味の「ご厚意」も、
例文を見ながら使い分け方を見ていきましょう。
それぞれの意味
まずは、それぞれの言葉の意味からチェックしていきましょう!
「温情」の意味
それでは、「温情」の意味からみていきましょう。
- 温情の意味
- 思いやりのあるやさしい心。情け深い心。
「恩情」の意味
次は「恩情」の意味のチェックです。
- 恩情の意味
- 情けある心。恩愛の情。いつくしみの心。
どちらも「情け」の気持ちですね。
なんだか言葉遊びみたいになってきましたね。
次の項目で違いを確認してみましょう。
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ご温情とご温情の違い
「温情」も「恩情」も、どちらも「情けの心」的な意味で、
違いが分からないですね。
意味は同じですが、この二つには
どのような人間関係の場合に使うか
という違いがあります。
「温情」は
目上の人に使用する言葉です。
なので、対等な立場や目下の人には使いません。
更に、感情が強く意識される字面なので、
ビジネスシーンではあまりふさわしい言葉ではありません。
一方、「恩情」は
父母の恩や師弟関係・主従関係で使う言葉です。
お世話になった先生などにお手紙を書く時には
こちらの「恩情」を使います。
どちらも実はビジネスシーンには向いていない言葉なんですね。
では、どんな言葉を使うのが理想的なのか・・・
答えは次の項目をチェックです!
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ご厚意の場合は?
これまた、
「親切にしてもらって」
的な意味で使う「ご厚意」。
この言葉の意味と、「おんじょう」との違いも確認してみましょう。
- 厚意の意味
- 人を思いやる気持ち、厚い情け、親切心。
これまた「情け」といった意味合いですが、他の二つとの違いは
他人の思いやりの気持ちを敬って使う言葉
という点です。
つまり、他人の行為に対して使う言葉ということになります。
個人的なやり取りで使われる言葉なので、
ビジネスシーンで使うとしたら
同じ意味で少し硬い表現の
「ご厚情」
を使うのが良いです。
ちなみに、自分の行為に対しては、へりくだって
「寸志」
という言葉を使います。
贈り物や、ご祝儀などを頂戴した時に、
のしに「寸志」と書かれていることがありますよね。
あれは、贈ってくれた人が自分の気持ちをへりくだってくれているんですね。
使い分けと例文
言葉の意味と違いが分かったところで、例文を見ながら
使い分け方をチェックしていきましょう。
- 温情の例文
旧年中は並々ならぬご温情を賜り誠に有難う御座います。
- 恩情の例文
先生には言葉で言い尽くせないほどのご恩情を頂戴し、
心より御礼申し上げます。
- 厚意の例文
日頃のご厚意にはとても感謝しております。
おまけで、「厚情」を使ったビジネス文書のテンプレートも紹介しておきます。
「厚情」を使ったビジネス文書のテンプレート
時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
また日頃格別のご厚情とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
また日頃格別のご厚情とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
・・・こうして並べても、実際のところ
例文から使い分け方を見ていくのって難しいですよね。
より個人的な内容の時は「温情」「厚意」、
恩師や親には「恩情」、ビジネスでは「厚情」
と考えると分かりやすいですね。
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まとめ
今回は「ご温情とご恩情の違い」について紹介しました。
微妙な違いなので、分かりにくいですよね。
カンタンにまとめると、
ビジネスシーンで使うとしたら「厚情」
こんな感じですね。
感謝を伝えるって素敵な事ですから、せっかくなら
お礼状やメールを書くときに綺麗に使い分けたいですよね。
今回はこの辺で失礼します。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
(*゚ー゚*)ノ
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