倹約と節約の意味の違い!ケチとはどう違うの?
記事公開日:2015年12月19日
最終更新日:2020年1月20日
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倹約家とか、節約術ってよく聞く言葉ですよね。
どちらもお金を切り詰めるストイックなイメージのある言葉ですが、
倹約と節約。
いったいどのような意味の違いがあるのでしょうか。
似たようなニュアンスで使いがちですが、
文章として書くときなど、どのようなケースに、
どちらの漢字を使うのがふさわしいのでしょうか。
今回は倹約と節約の違いについて紹介します。
倹約と節約の違い
倹約という言葉を辞書で調べてみると
- 倹約
お金を切り詰めて出費を少なくすること。
そのように努めるさま。
とあります。
一方、節約は、
- 節約
無駄をはぶいて切り詰めること。
無駄使いを制限すること。
とあります。
「ええい!いっしょやんかい!ヾ(`Д´*)ノ」
と感じてしまうかもしれませんが、
ちょっとまってください。
どちらも意味は似ていますが、
倹約が「お金を切り詰める、出費を抑える」というときに用いるのに比べて、
節約は「電気を節約する→節電」「水を節約する→節水」など、
お金以外の場合にも用いることがあります。
また、「倹」と「約」は共に「つつましく質素な生活」
という意味合いがある漢字ですが、
「節」には「節操、けじめ、信念」などといった意味合いも含みます。
なので、倹約に比べて節約には単純にお金を切り詰めるだけではない、
精神面での「自分を律する」というニュアンスが含まれてきます。
よって、倹約が出費を抑えるという「方針」なのに対して、
節約の方がさらに厳しく具体的にどういう「方法」で切り詰めるのかという、
より具体的な方法、かつお金に厳しいという状況がうかがえます。
倹約:努めるさま
節約:制限する
倹約 < 節約
節約:制限する
倹約 < 節約
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英語で言うとどう違う?
では、次に英語で言い換えた時にどうなるのかを比べてみましょう。
節約を英語に当てはめると、
- Ecology(エコロジー)
がふさわしいかと思います。
日本語でもよくエコっていいますよね。
抑えるという意味合いが濃いのであれば、
- save(セーブ)
とも置き換えられます。
倹約の和訳もeconomyで問題ないですが、
もっと形式ばった言い方をするのであれば
- thrift
frugality
なども表現として使えます。
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ケチと倹約家の違いとは?
お金に細かい人や、出費を出し惜しむ人を、
「ケチ」
と呼ぶことがありますよね。
しかし倹約家というと計画性のある人とか、
内助の功といったイメージがあります。
ではケチと倹約家はどう違うのでしょうか。
・・・・・・・
そもそもケチという言葉はあまり褒めるときには使いません。
ということは少なからず不快感を与えてしまったときに
使われることが多いのではないでしょうか。
- 「参加費にも文句を付けるなんてケチな人」
「ご祝儀や冠婚葬祭まで出し惜しむなんてケチな人ね」
こういった場合にはケチと呼ばれてしまうかもしれません。
逆に、倹約家というのは、
「無駄使いはしないけれど、使うところでは使う」
というイメージが強いようです。
もともと内助の功という言葉も、
山内一豊の妻が倹約をしてお金を貯め、
夫のために高価な馬を購入し、
その馬が織田信長の目にとまり出世を助けた・・・
という逸話から来ているのです。
なので倹約家にはケチとは違い、
「見えないところでお金を倹約している努力家」
という意味合いがあるようです。
ちなみに反対語は浪費家となります。
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まとめ
今回は倹約と節約の違いについて紹介しました。
お金を切り詰める
という意味の似たような言葉でも深く調べてみると、
細かいニュアンスの違いがあるものですね。
正しい倹約方法で「ケチ」ではなく
「倹約家」と呼ばれる人になりたいものですね。
今回は以上です。
参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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エコは、Economyではなく、Ecologyから来ていると思いますが…。
>Akikoさん
ご指摘ありがとうございます。
おっしゃる通りでございます。
お恥ずかしい…。
修正させていただきました!