上げると揚げるの違い!引きあげるの場合の使い分けは?
記事公開日:2016年12月4日
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「上げる」と「揚げる」。
この二つって、どっちも「あげる」って読みますよね。
普段生活していてよく見かけるのは「上げる」です。
でも「揚げる」とどう使い分けたらいいのでしょうか。
「物を持ちあげる」
「天ぷらをあげる」
「天ぷらをあげる」
など、「あげる」という言葉にはいろいろな使い方がありますよね。
中には少し使い分けが難しい場合もあり、
たとえば、
「引きあげる」
などの場合はどちらを使ったらいいのでしょうか。
と、いうことで!
今回は「上げる」と「揚げる」の違いについてまとめました。
上げると揚げるの違い
実際に辞書で調べてみると「上げる」と「揚げる」は同じ見出しにまとめてあります。
- 1. 物を低い所から高い所にもっていく。「上」
2. 体の一部を高くし、上向きにする。「上」
3. 客などを外から招き入れる。「上」
4. 子供の進級や入学をあらわす。「上」
5. 仕事などを最後まで終わらせる。「上」
6. 大きな声を発する。「上・揚」
7. 地上から高くに上昇させる。「上・揚」
8. 水中から陸や水面に場所を移す。「上・揚」
9. 天ぷら・フライなどをこしらえる。「揚」
「上げる」の方はとても多様性の多い漢字であり、上記した以外にもいろいろな場合に用いることがあります。
そして「上げる」と「揚げる」の二通りを使う場合も多々あります。
例えば「歓声を上げる」などは「歓声を揚げる」とも書きます。
しかし、「天ぷらを揚げる」などは主に「揚げる」の方を使いますし、「凧を揚げる」なども「揚げる」を使う場合が多いです。
ふーむ。
これは、どういった理由で使い分けられているのでしょうか。
例えば「天ぷらを揚げる」の場合は熱した油から天ぷらを空中に上げる行為を意味します。
また「凧を揚げる」も地上から高い空中へと物体を上昇させています。
そして水中から陸へあげる際も「揚げる」を使うことがあります。
つまり、違う空間から違う空間にものを移すときには「上げる」より「揚げる」のニュアンスの方が濃くなるということですね。
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引き上げると引き揚げる
「上げる」と「揚げる」の違いは段々分かってきましたが、では「引き上げる」と「引き揚げる」はどう違うのでしょうか?
引っ越しなどで上に物を運ぶときなどは「引き上げる」と使いますよね。物理的な移動のときに使うイメージがあります。
そして「引き揚げる」の方は「仕事現場から引き揚げる」や「故郷へ引き揚げる」など物理的な上昇以外にも使いますよね?
まとめてみると
- 引き上げる
→ 高い位置へ上げる。引っ張り上げる。物理的な上昇。
- 引き揚げる
→ 元の場所へ戻る・戻す。帰る。
などの違いがあるようです。
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使い分けについて
「上げる」と「揚げる」はどちらも当てはまる場合も多いので、使い分けは難しいですよね。
ポイントとしては「揚げる」を使う場合をチェックしておくということでしょう。
「上げる」は多様性が高いので、「揚げる」が当てはまらない場合は「上げる」を当てましょう。
また、「あげる」という漢字には「上げる」と「揚げる」以外に「挙げる」という漢字もあります。
「挙げる」は「挙手」の「挙」であり、「手を挙げる」「例を挙げる」という場合に使います。
また、成果をあげる場合にも使うので「犯人を挙げる」「証拠を挙げる」という場合にも使います。
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まとめ
今回は「上げる」と「揚げる」の違いについて紹介しました。
両方当てはまる場合も多いですし「上げる」と「揚げる」の使い分けはなかなか難しいですね。
ポイントとしては天ぷらを揚げたり、水中から引き揚げる時に使う「揚げる」や、成果を挙げる際の「挙げる」をきちんと覚えておきましょう。
どちらにも当てはまらない場合は「上げる」を使えばOKです。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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