「登る」「昇る」「上る」の違い!階段を「のぼる」はどれを使う?使い分け方を紹介!
記事公開日:2016年1月25日
最終更新日:2019年11月12日
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山をのぼる際や、階段をのぼる際に「のぼる」という言葉を使いますよね。
しかし、以下のうち、どの漢字を使ったらよいのでしょうか。
「のぼる」という言葉は当てはまる漢字が多いので、どの場合にどの漢字を使えば適切なのかが分かりにくいですよね。
たとえば、「階段をのぼる」といったら、「登る」でも「上る」でもどちらでも良いように思えます。
何か使い分けのルールなどがあるのでしょうか。
今回は「登る」「昇る」「上る」の違いを紹介していきます。
登るの意味
登るという漢字は、高い場所へ移動するという意味があります。
なので低い場所から高い場所への位置関係がはっきりしているときに使うことが多くなります。
例文としては、
などがあります。
対象の人(もの)が下の位置から自らより上の位置に、移動していくところがポイントですね。
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昇るの意味
昇るという漢字は、太陽、月、位などが高く上がるという意味があります。
自然現象に対して使うことが多いですが、役職が上がるときや感情が高ぶるときなどにも使われます。
例文としては、
- 山頂から朝日が昇る
- 煙突から煙が昇る
- 部長の位に昇る
などがあります。
意思を持ってではなく、何かが上のほうに向かっていく状況についての表現で使われるのが特徴的ですね。
上るの意味
上るという漢字は、上の方向へ行く、上方へ行くという意味があります。
使用例が多く一番多く使われている漢字となります。
意図的に、自然現象を対象として、などの制約はなく、「下から上へ」ということを表現する場合に、一番汎用的な使い方として用いられます。
そのほか、上京するという意味もありますし、話題に選ばれるという場合にも使われます。
例文としては、
- 彼のことが話題に上る
- 建築費用の総額が数億円に上る
- 都へ上る
などが挙げられます。
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それぞれの違いは?
「登る」「昇る」「上る」の違いですが、特殊な場合をのぞけば、必ずしもこれを使わなくてはならないという規定はありません。
「日がのぼる」や「天にのぼる」という言葉は、「昇る」と「上る」の両方を当てはめる場合もありますし、辞書によっても様々です。
また、動作として「誰からのぼっている」という場合には「登る」を当てはめる場合が多く、太陽や月、煙などの自然現象、または気持ちなどの抽象的な表現では「昇る」を使う場合が多くなります。
それ以外、というかどれを使うか決めかねるという場合は「上る」を使っているようで、テレビ番組の字幕などでも「上る」と表示することが一番多いようですね。
階段を「のぼる」の場合は動作として物理的にのぼっているので「階段を登る」が相応しいようにも思えますが、多くのテレビ、出版物では「階段を上る」と表記されることが多いです。
動作としての「のぼる」なのか、自然現象、精神的な「のぼる」なのかで、「登る」と「昇る」を使い分ければOKです。
どちらにも当てはまらない場合やしっくりこない場合は、「上る」を使うと覚えておきましょう。
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まとめ
今回は「登る」「昇る」「上る」の違いについて紹介しました。
漢字がたくさんあって迷ってしまいますが、何をあらわしている文書なのかを考えて、「登る」「昇る」を使い分けるといいでしょう。
また、どちらにも当てはまらない場合は、一番汎用的に使える「上る」と表現すると間違いはありません。
状況に応じて一番適切な漢字をチョイスしたいものですね。
それぞれの「のぼる」を、どんな時に、どの漢字に当てはめたらよいかをまとめましたので、よろしければご参考ください。
登る
下から上や、低いところから高いところへ移動する行為
昇る
太陽や月などの無機物が上の方へあがっている場合
高い地位につく場合や、昇進する場合
上る
話題に出る場合
地方から都会に出る場合
すごい数量に達する場合
その他、下から上に行く意味での「上る」の場合すべてに使用可能
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
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