補完と補間の違い!使い方を例文を交えて紹介
記事公開日:2016年5月30日
最終更新日:2019年11月13日
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「補完」と「補間」
同じ読み方なのに、似たような漢字なのに微妙に違う。
このように同じ読み方で違う意味を持つ言葉。
これを同音異義語と言いますが、
意味まで似ていると、
「どういう意味の違いがあるの?」
「どうやって使い分けたらいいの?」
と分からなくなってしまうことってありますよね。
例えば、
「彼は練習によって欠点をほかんしようとしている」
この文章に「補完」と「補間」どちらを使えばいいのか、パッとわかりましたでしょうか。
「100%の自信がもてない…」
という場合は今回の記事を読んでいただいて、意味、使い分けを100%ばっちり理解していただけたらなと思います。
それではさっそくみていきましょう!
まずは「補完」からです。
補完の意味
違いを理解するにはまずそれぞれの言葉の意味を知ることが大事!
最初に「補完」と「補間」をそれぞれ辞書で引いてみましょう。
- 補完
欠けているところや不十分なところを補って完全なものにすること。
辞書上ではこのようになっています。
補って完全なものにする
という部分にポイントがありそうですね。
続いて補間です。
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補間の意味
- 補間
数値表や観測で得られた値に基づいて、その間にある、表が載せない。
または観測していない数値に対する値を算出すること。
補完とは違いなかなかイメージが掴みづらいでしょうか。
なにやら専門的で数学の用語のようにも思えてきますね。
ポイントとしては「間」の部分となります。
「表が載せないまたは観測していない数値に対する値を算出すること。」
とはどういうことなのか?
一つ例を挙げてみましょう。
例
1234〇678910
このような連続した数字のデータがあります。
〇の中の数字はすぐに浮かびましたよね?〇の中身を埋めてみましょう。
12345678910
5という数字をこれでデータが補間されたことになります。
これでイメージはつかめましたね?
以下は補足です。
辞書上では補間する数字を「算出」するという言葉が使われています。
この例では非常に数字の並びがわかりやすいのでパッと間を補うことができましたが、実際には1ずつ数字が増えているという数式を立てて5という数字を導き出しているんです。
そのため算出という言葉で間違いはありません。
ややこしいなと思った場合は
「間の数や文字を埋めること」
と覚えましょう。
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補完と補間の違い
それぞれの意味がわかったので次は違いがどこにあるのかの説明をしていきます。
上記した補間の意味でピンときたかたもいるかもしれませんが補間とは数字のデータに対して使われる非常に限定的な言葉です。
対して補完とは、
「不十分なものを完全にする。」
ですから数字以外にも当てはめることができます。
冒頭の例文を見てみましょう。
「彼は練習によって欠点をほかんしようとしている」
彼は練習により欠点を補って完全なものにしようとしているわけです。
また欠点とは数字では言い表すことはできませんよね。
そのため、
補完が正解!
となります。
使い方の事例
最後に補完、補間の使い方の事例を見てみましょう。
それぞれのほかんが使われている言葉を探して、なぜそのほかんが使われているのかを考えてみましょう。
補完代替医療
- 補完代替医療
通常がん治療の目的で行われている医療を補ったりその代わりに行う医療。
これは既存のがん治療を別の方法によって補うものです。
なぜ補完なのか。
筆者は医療従事者ではないので詳しい治療内容についてはわかりませんが、補う対象は医療方法であり数字で言い表すことができません。
不十分な医療方法を補い完全なものにする。そのため補完が適切でしょう。
多項式補間
- 多項式補間
数値解析において、与えられたデータ群を多項式で補間すること。
これは明らかに数字のデータを扱うものであることがわかりますよね。
1-10の例題のように式により算出した数値で穴埋めをするのです。
そのため補間が適切ですよね。
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まとめ
補完と補間の違いについて紹介しました。
補完のほうは「補うこと」という意味で広く使えますが、
補間は数字のデータに対する言葉であり限定的。
ということを覚えてさえいれば使い分けは簡単ですね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
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