おはぎとぼたもちの違い!関東と関西など地域で呼び名は違う?

記事公開日:2016年7月6日
最終更新日:2019年11月15日

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季節の風物詩ともなっているぼたもち

地域によってはおはぎと呼んだり、また別の名前で呼ばれていたりしてちょっとややこしいですよね。

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お餅をあんこでくるんでいる点では同じなのに、
なぜ複数の呼び名が存在するのでしょうか。

  • 大きさによって呼び分けているのか

  • あんの種類の違いなのか

  • 関東と関西で呼び方が違うのか


  • 言われてみるとちょっとキニナル。

    と、いうことで!

    今回はおはぎとぼたもちの違いについてまとめました。

    それではさっそくみていきましょう!

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    おはぎとぼたもちの違い


    おはぎぼたもち
    この2つは何が違うのでしょうか。

    調べてみると違いのヒントは漢字にありました。

    おはぎを漢字で書くと、

      おはぎは「お萩
      ぼたもちは「牡丹餅

    です。

    おっと。
    これは何かピンときませんか|・ω・)?

    お萩はに咲く植物。
    そして牡丹は4月から5月にかけてのに見られる植物です。

    に食べるお菓子だからお萩
    ぼたもちは端午の節句あたりで食べられるものだから、牡丹餅

    という漢字が使われたと考えれば、
    何となくスッキリしますよね。
    (^^ゞ

    おはぎのかたちは萩の花に似せてつくられたという説もあり、
    季節呼び分け説を裏づける根拠として有力です。

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    大きさによる区別


    さて、では次の説をみていきましょう。

    地域によっては、この2つの違いを大きさで区別しているところもあるようです。

      おはぎ = 萩の花

    ということで、おはぎのほうをぼたもちよりも小さめにつくる地方もあるそうです。

    言われてみれば、確かにぼたもちのほうがどっしりした見た目で、大きいイメージがありますよね。

    あんこでも違うの?


    おはぎつぶあん
    ぼたもちこしあん

    これもよく言われる説ですが、
    本当のところはどうなのでしょうか。

    あんこの原料である小豆は、収穫する季節によって柔らかさが違います。

    豆がまだ充分に成熟していない秋のうちに収穫すると皮がまだ柔らかいので機械で押しつぶす必要がなく、つぶあんとして楽しむことができるのです。

    一方、春まで待ってから収穫すると皮が硬くなっているので、こしあんとして加工したほうがおいしく食べられる。

    ここから、春に食べられるぼたもちはこしあんで、秋のおはぎはつぶあんという違いが生まれたのでしょう。

    技術が進歩した現在では1年を通していろいろな種類のあんこがつくられるようになったので、この分け方はあまり関係なくなっているようです。

    ただし、関西のある地方ではぼたもちもお萩と呼ぶところがあり、呼び方に地域性は存在するようです。

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    おはぎとぼたもち以外の呼び方いろいろ


    さてさて。
    少しお話を戻しまして、最初に季節による呼び分けがあるということを紹介しました。

    春が牡丹でぼたもち、秋が萩でお萩。

    これには実は、夏と冬にも別の呼び方があるんです。

    は「夜船(よふね)」。
    は「北窓(きたまど)」。

    こちらはちょっと補足しましょう。

    夏の「夜船(よふね)」


    おはぎ(またはぼたもち)はお餅と違って、杵でつく時に音が聞こえません。

    音が聞こえないので、いつ、つきあがったのかわからない。

    ここから「つき知らず」に変化して、さらに「着き知らず」という漢字があてられました。

    夜の船は、いつ停留場に着いたのかわかりません。

    だから、

      着き知らず = 夜船

    なのです。
    (^-^)h

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    風流な言葉遊びですね。

    冬の「北窓(きたまど)


    さて。
    次は、北窓です。

    こちらも「つき知らず」までは同じですが、今度はここから「月知らず」と変化します。
    北の方角にある窓からは、冬場は月を見上げることができない

    なので、

      月知らず = 北窓

    とんち話のようですが、日本人の繊細さがうかがえるエピソードですね。

    季節によって呼び方が変わるものとしては他に、お中元とお歳暮があります。

    贈り物という行為は同じなのに、夏と冬では呼び方を変える。
    日本人らしいセンスですよね。

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    まとめ


    春:ぼたもち(牡丹餅)。
    夏:やふね(夜船)。
    秋:おはぎ(お萩)。
    冬:きたまど(北窓)。

    同じお菓子でも、季節によって呼び方が変わるんですね~。

    また、材料の種類や大きさによっても名前が変わることもわかりました。

    細かい分け方はありますが、

    春にはぼたもち!
    秋にはおはぎ!

    と覚えておけば問題ないですね。

    今回は以上です。
    ご参考になりましたら幸いです。
    (*゚ー゚*)ノ

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