寿司と鮨の違い!鮓の場合は?意味の違いはあるの?
記事公開日:2016年7月13日
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寿司。
鮨。
鮓。
この3つの言葉は読むとどれも
すし
と読むことができます。
これはもちろん酢飯に魚介類等をのせて食べる日本料理のことで、寿司の文字は日本人なら見慣れていますよね。
他のすしの漢字、「鮨」も「鮓」も魚へんが使われているのをみるとやはり同じ物を指しているんだろうなという予想はつきます。
しかし!
同じものならばなぜ違う言葉や漢字を使うのでしょうか。
「昔は鮓や鮨が使われていて現代で寿司になった?」
「意味は同じでただ表す言葉が三つあるだけ?」
「それぞれの言葉毎にちゃんとした意味の違いがある?」
などなど、考え始めるとふつふつと疑問がわいてきます。
と、いうことで!
本日は寿司と鮨、さらに鮓の違いについてまとめました。
はたしてそれぞれ意味の違いはあるのでしょうか…。
それではさっそくみていきましょう。
まずは、「寿司」と「鮨」の違いから!
寿司と鮨の違い
まずは寿司と鮨の違いです。
一番なじみのある「寿司」ですが、よく考えると疑問に感じませんか?
というのも、
寿司って文字には魚要素がない
という点についてです。
辞書を引いてみるとその理由がはっきりします。
- すし(鮨・鮓)
- 魚介類を塩蔵して自然発酵させたもの
- また、さらに飯を加えて発酵を促したもの
- なれずし
- 生成り(きなり)
- 寿司と書くのは当て字
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なんと!
ハッキリ書いてある…。
寿司というのは、実は当て字だったのです!
字から察するに縁起の良い食べ物だったのでしょうねー。
さあ、これらをふまえて両者の違いです!
- 鮨
握り鮨、押し鮨、棒鮨などに使われ、現代で最も一般的な「すし」である握り鮨に使われているため多くの「すし」に適用する。
魚介類の使われているものに当てはめることが多い。
- 寿司
あらゆる「すし」に対して使われる漢字である。
ネタに魚を使っていない「すし」の場合は寿司を使うのが適している。
ポイントをまとめてみます。
ポイント
「寿司」は「鮨」ですが「鮨」は「寿司」とは言えないことがあるということですね。
なんかとんちみたいですが(笑)
でも確かに かんぴょう巻きに鮨という漢字を使うのは違和感がありますよね。
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鮓(すし)の場合は?
先ほど辞書上ではさりげなく一緒にされていましたが、鮨、寿司とはいったいどのように区別することができるのでしょうか。
そもそもあまり見かけない「鮓」ですが「すし」の最古の表記であるとされています。
もともと魚を醗酵させて作るスシを指したそうで、鮒鮓に使われていることをみるとそれも理解できますよね。
このフナズシ(鮒鮓)は発酵からくる独特のにおいがあり好き嫌いが別れるところです。
現代的な握り寿司とは違い、発酵という意味合いを強く持っている
これが鮓のポイントです。
辞書でも
塩蔵して自然発酵させたもの
とされていましたしね。
そもそも「すし」という料理の形はこれが始まりだったのでしょう。
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まとめ
今回は日本人ならみんな大好き(?)おすしの漢字の書き方の違いについて紹介しました。
それぞれの意味の違いは以下の通りです。
鮓
「すし」の最古の表記であり鮒ずしのような発酵要素の強いものを指す。
もともとの鮓とはそういう料理であった。
「すし」の最古の表記であり鮒ずしのような発酵要素の強いものを指す。
もともとの鮓とはそういう料理であった。
鮨
鮓以外の一般的な握り寿司のことを指し広く用いられる。
鮓以外の一般的な握り寿司のことを指し広く用いられる。
寿司
縁起の良い当て字。
あらゆる「すし」のことを指す。魚の使われない「すし」を指すのに適している。
縁起の良い当て字。
あらゆる「すし」のことを指す。魚の使われない「すし」を指すのに適している。
ということでした!
発酵により好みの別れるよう料理であった「鮓」が現代の「すし」の形になるにつれ「鮨」となり、万人に愛される料理となったため「寿司」という漢字が当てられた。
というような流れで、それぞれの言葉の使い分けがされていたのですね~。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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