積雪と降雪の違い!意味はどう違うの?
記事公開日:2016年7月17日
最終更新日:2023年8月21日
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子どもの頃はうれしくて、大人になるとありがたくないもの。
それは、雪ですよね。
降り積もった雪を見て、
「雪だ!」
とはしゃげるのは子どものうちだけで、大人になると交通機関の心配のほうが先にたって、なかなか素直に喜べないんですよね。
通勤の時に凍っていて滑って転んだりするし。革靴が雪に埋もれてぬれてしまったり…。
毎年冬になると、天気予報で、
「新潟では15cmの積雪を記録しました」
などと伝えられるようになります。
そうかと思うと別のニュースでは、
「明日の予想降雪量は都心で3㎝です」
と言われることも。
この2つの使い方に違いはあるのでしょうか。
空から降る量が降雪量で、実際に積もったのが積雪量?
ということで!
今回は積雪と降雪の違いについてまとめました。
積雪と降雪の違い
気象庁ではこの2つを以下のように定義しています。
- 積雪量
ある時点で積もっている雪の量
- 降雪量
ある一定時間のうちに積もった雪の量
たとえば、12時~18時のデータをとり、1時間あたり3cmの雪が降り積もったのであれば、18時時点での積雪量は3cm×6時間で18cmとなり、12時~18時の降雪量と一致します。
この場合、15時時点での積雪量は9㎝と表されます。
ただし、10時の段階ですでに雪が降りはじめていたのであれば、12時~18時の降雪量は変わりませんが、18時時点の積雪量のほうは10時~12時までに積もった分が足されて、24㎝となります。
今度は、基準時間を21時までのばしてみましょう。
21時時点での積雪量は21㎝でした。18時までの積雪量が24㎝ですから、雪が減っていますよね。
この場合、データとしては、
「18時~21時の積雪量はマイナス3㎝である」
という表現になります。
ふつうの言葉に直せば
21時までに雪が3㎝とけた
ということですね。
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着雪について
天気予報ではもうひとつ、着雪という言葉が使われます。
これは雪が電線などに降り積もって固まってしまう現象を表し、それによって交通機関などの乱れが予想される場合は着雪注意報が発表されます。
数値化されたデータではないので、着雪量という表現はありません。
降雨量と降水量
まぎらわしい言葉としては、降雨量と降水量があります。
基本的な意味はどちらも同じなのですが、降雨量は純粋に雨の量だけがカウントされ、降水量は空から降るもの全部(雪、雨、ひょう、あられなど)が計測されます。
詳しくはこちらの記事にまとめてありますので、よろしければチェックしてみてくださいね。
では天候をチェックするのに便利なツール、気象庁のアメダスについて触れておきましょう。
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気象庁のアメダスの見方について
天気予報ですっかりおなじみとなったアメダス。
気象庁のウェブサイトでも手軽にアクセスでき、天気の傾向を知るには便利なツールです。
アメダスで見られる気象データは、以下の通り。
アメダスをクリックするとまず、日本地図が表示されます。
雨の多く降る地域は赤、降らない地域は青というように、データが視覚的にぱっととらえられるのが最大のメリットです。
もちろん、くわしく見たい地域を拡大することもできます。
異常気象がささやかれる昨今。
雪の降り方も少しずつ極端になってきています。
2013年2月の東北豪雪では、青森県の酸ケ湯(すかゆ)で566㎝の積雪を記録し、家屋などに被害を出しました。
でも実は、過去にはもっとすごい積雪記録がありました。
1927年2月の滋賀県伊吹山では、なんと、11メートル82㎝もの積雪が観測されています。
11メートルというと、一軒家であれば確実にすっぽりと埋まってしまう深さ。
こんな大量の雪がもし住宅地に降ったらひとたまりもありませんよね。
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まとめ
今回は積雪量と降雪量の違いについて紹介しました。
この2つは、データの取り方に違いがありました。
と覚えておけばOKですね。
雪の多い時期には積雪量と降雪量をよくチェックして、スリップ事故などのないように安全に過ごすようにしましょう。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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