「大いに」と「多いに」の違い!役立つ場合に使うの正しい言い回しについて
記事公開日:2017年8月9日
最終更新日:2019年11月22日
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人を励ますときなどに、
「おおいに頑張って下さい!」
などの言葉を使ったりしますよね。
ここで使われている「おおいに」ですが、
「大いに」と「多いに」
どちらの漢字を当てはめるのが正しいのでしょうか。
「大いに」?
それとも「多いに」?
「大」も「多」も似たようなイメージの漢字ですよね。
どちらを使えばよいのか、迷ってしまうことって、ありませんか?
と、いうことで今回は「大いに」と「多いに」の違いについてまとめました。
「大いに」と「多いに」の違い
パソコンで「おおいに」と打つと「大いに」と「多いに」の2つが出てきます。
この2つにはどういった意味の違いがあるのでしょうか。
・・・・・・・
まず「大いに」は、以下のような意味があります。
- 「大いに」の意味
程度が大きい様。
非常に。
はなはだ。
たくさん。
いっぱい
非常に、たくさんという意味で使うので、
などは「大いに」の漢字が当てはめられます。
また「大いに楽しんで下さい」「大いに結構ですね」などの言葉には「心置きなく」や「心から」というニュアンスも含まれています。
一方、「多いに」を調べると「多いに」という項目はありませんでした。
「多い」の意味は、以下の通りです。
- 「多い」の意味
- 数や量がたくさんある。
- 物事がたびたび起こる。
- 全体の中で占めている割合が大きい
このように「多い」は、「大きい、たくさん」という意味合いより、より具体的な「数や量」をあらわすときに使われます。
「おおいに○○」という文章で「多いに」を使うことはないようですが、数や量をそろえる際に「多いに越したことはない」のように使うことはあります。
しかしこれは「多いに」ではなく「多い」と「に」で分かれる言葉なので、通常であれば「大いに」の方を当てるのが正解です。
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「役立った」場合はどっちを使う?
では「おおいに役立った」という場合は「大いに」と「多いに」のどちらを使うのが正しいのでしょうか。
「おおいに役立った」というのは「仕事などで尽力してくれた」「力を貸してくれて助かった」という意味となります。
なので、「多いに」が持つ「数や量」などの意味合いより「大いに」が持つ「非常に。程度が大きい」という意味合いに近くなります。
ですので「大いに」の方を使い「大いに役立った」の方が正解とります。
他にも「大いに」は様々な使い方があります。
- 「大いに盛り上がってまいりました」
→ すこぶる盛り上がってきました。
- 「そういった過激な発言は大いに結構ですね
→ 心置きなく発言してくれていいですよ。
- 「その可能性は大いにあり得ますね」
→ その可能性は非常に高い確率で有り得ますね。
ということで、「おおいに」を漢字にするときは、
「大いに」の方を使えばOKです。
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まとめ
今回は「大いに」と「多いに」の違いについて紹介しました。
いただいたメールに「多いに楽しんでください」という文章を見かけたのですが、これは誤字ですね。
正しくは、
「大いに楽しんでください」
が正解です。
他にも、「大いに役立った」とか「大いに飲んでください」とか「おおいに」って結構いろいろな場面で使いますよね。
意味が少し似ているので、うっかり間違えてしまいそうですよね。
多いは、具体的な数量を表すときに使うので、
「おおいに」という言いまわしの時には、
「大いに」
を使うのが正解となります。
手紙やメールを打つ時には、誤字、脱字に注意して文章を作成しましょう!
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
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