「結構です」と「かまいません」の違い!敬語、丁寧語にはなるの?目上の人に使う場合は?
記事公開日:2018年2月20日
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「明日までで結構です。」
ビジネスシーンで日付や締め切りを決めるときにこのような言い方をします。
よく使う言葉なので敬語のイメージがありますが、
目上の人に使っても失礼のない言葉なのでしょうか。
また、同じような場面で、
「明日まででかまいません」
という言い方もあります。
「結構です」と意味合いが似ていますが、
この「かまいません」も正しいことばの使い方なのでしょうか。
ことばの使い方としては、敬語や丁寧語などのどれに含まれるのでしょうか。
ということで!
今回は、「結構です」と「かまいません」のニュアンスの違いについてまとめました。
目上の人に対して失礼にならないようにしっかりチェックしておきましょう。
「結構です」の意味と使い方
まず、「結構です」には二つの意味があります。
一つ目は好ましいとき、良しとするときに使います。
「結構なお味でした」
「結構な眺めでした」
という場合は素晴らしいもの、見事なものをあらわしています。「結構な眺めでした」
肯定の意味なので誉め言葉として使うことも多いです。
二つ目は、
「もう十分です」
「これ以上は要りません」
という否定の意味で使います。「これ以上は要りません」
相手からの申し出を断る、拒否するという意味があります。
そのため「結構です」という言い方だけでは、
肯定の意味なのか否定の意味なのか分からないことも多いです。
前後の文章やニュアンスなどで使い分けてられています。
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かまいませんの意味と使い方
「かまいません」というのは、
それを行っても差し支えないという意味の、
「構わない」の丁寧な表現が「構いません」になります。
多くの場合「○○してもよろしいでしょうか?」と先方から問われたときに、
その返答として「かまいません」を使います。
それで大丈夫です。
問題ありません。
といった意味で使います。
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敬語と丁寧語について
では「結構です」や「かまいません」を目上の人に対して使っても良いのでしょうか。
どちらも一見丁寧な言葉のように思いますが、敬語や丁寧語の定義だとどうなるのでしょうか。
まず「結構」という言葉は敬語には当たりません。
昔から身分が上の人が配下の者に対して「それで問題ない」という
許可の意味で使用していた言葉です。
「結構」に「です」が付いているので丁寧なイメージがありますが、
目上の人に対して使うと失礼で生意気だと思われる危険があります。
・・・・・・・
また、「かまいません」も同様で「構わない」自体は敬語とは言えません。
「構いません」と丁寧な言い方に変えてはいますが、
社会人のマナーとして目上の人や取引先の人に使うのは失礼になってしまうことも多いです。
そもそも「結構」も「かまわない」も本来は自分の行動に対して使う言葉です。
そのため相手に対して、
「こちらで結構でしょうか?」
「こちらでかまわないでしょうか?」
という言い方はあまりふさわしくありません。
目上の人に対しては失礼というだけなので目下の人や同僚に対しては使っても問題はありません。
しかし、「結構です」や「かまいません」は、
相手を突き放している、関心がないという印象を与えがちです。
- 「こちらでよろしいでしょうか」→「結構です」
「こちらなどはいかがでしょうか」→「かまいません」
このような返答だけでは無関心で冷たいイメージがあります。
そのため目上の人でなくとも言い方として相手に不快な思いをさせない気遣いが必要です。
目上の人に使う場合は?
では目上の人に対して使う場合や相手を不快にさせないためにはどんな言い方がいいのでしょうか。
社会人としての敬語や丁寧な言い方を心掛けるのであれば、
相手の問いかけや提案に対して「結構です」や「かまいません」ではなく、
「支障はございません、お心遣いありがとうございます」
「承知いたしました。そちらで差し支えございません」
といった言い方が適切です。「承知いたしました。そちらで差し支えございません」
どうしても「結構です」や「かまいません」を使いたい場合は、
相手に不快感を与えないように気を配った言い方が重要です。
「こちらで結構ですのでどうぞお気遣いなく」
「いつでもかまいませんのでお気軽にご連絡ください。」
このように相手への気遣いの言葉を補足すると、「いつでもかまいませんのでお気軽にご連絡ください。」
突き放したイメージが払拭されて、こちらの気持ちが伝わりやすくなります。
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まとめ
今回は「結構です」と「かまいません」の違いについて紹介しました。
「結構です」には肯定と否定の二つの意味があるので使い方には注意が必要です。
「結構」には2つの意味があるので、
というのが、曖昧になってしまうことがあるためですね。
そしてどちらも「自分が許可する」という意味の言葉なので、
丁寧な言い方にしても目上の人に対して使う場合は避けた方が無難です。
言い換えの表現としては、
こういった言葉で表現すると丁寧な印象を与えます。
いずれにしても大切なのは相手への気遣いですね。
少し言葉が変わっても、話をしっかり聞いて、
柔らかい受け答えをすれば気持ちは伝わるものです。
そのうえで、ふさわしい言葉使いをできるようになれば、
さらに相手に良い印象を与えることができるようになります。
細かいところも意識して、丁寧な言葉遣いができるようにしていきたいものですね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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