ご健勝とご多幸の違い!意味や使い方の違いについて
記事公開日:2018年2月27日
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会社の新年のあいさつや異動のあいさつのとき。
締めに使うお決まりのフレーズ
ってありますよね。
例えば、
「ご健勝をお祈りいたします」
「ご多幸をお祈りいたします」
などといった言い方をします。「ご多幸をお祈りいたします」
「ご健勝」には「健康で勝つ」という文字が入っていますし、
「ご多幸」は「幸せが多い」と書きます。
なので、どちらも相手のことを気遣って使う言葉だというのは分かります。
しかし、この二つは似たような言い回しではありますが、
それぞれどのような意味で、どんな違いがあるのでしょうか。
どんな場合に、どちらの言葉を使うのがふさわしいのでしょうか。
ということで!
今回は、「ご健勝」と「ご多幸」の適切な使い方や、
細かい意味の違いについてまとめました。
それではさっそくみていきましょう!
ご健勝の意味
まずは「ご健勝」の方からみていきましょう。
ご健勝は「ごけんしょう」と読みます。
- 読み方
ごけんしょう
身体が健康で丈夫なことを意味する言葉であり、
相手の健康を願って使う言葉となります。
- 意味
相手の健康を願って使う言葉
健はもちろん健康という意味であり、勝はすぐれる、まさるという意味です。
身体が健康で優れていることを意味しているので、
「丈夫で病気をしない健全な肉体であることを願っています」
という意味で使う、あいさつや激励の言葉となります。
ご多幸の意味
ではもう一つの「ご多幸」もみてみましょう。
ご多幸は「ごたこう」と読みます。
- 読み方
ごたこう
とても幸せであることや幸が多いこと、福が多いことをあらわす言葉です。
- 意味
相手が幸せであることを願う言葉
幸せが多いと書きますが、別に幸福な人に対して使うわけではなく、
「あなたにたくさんの幸せが訪れますように」
と、相手の幸せを願ってしまう言葉です。
年賀状の文面や別れのあいさつとして使うことが多くなります。
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ご健勝とご多幸の違い
「ご健勝」は相手の健康を願って使う言葉であり、
「ご多幸」は相手の幸福を願って使う言葉です。
でも健康も幸福もあまり違いはありませんし、
どっちを使っても問題がないように思います。
この二つにはどんな違いがあるのでしょうか。
・・・・・・・
実はこの2つはそこまで明確な使い分けはありません。
「ご多幸ご健勝をお祈り申し上げます」
と両方を続けて使うこともあります。ただし、使うシチュエーションはそれぞれ異なってきます。
例えば、ビジネスの集まりなどで
ご健勝
の方を使います。
対して、「ご多幸」の方は「幸せを願う」という意味なので、
結婚式のスピーチなどで使う場合が多くなります。
どちらも万能に使えますが、
例えば、上司の異動の際に贈る言葉に、
「ご多幸をお祈り申し上げます」
とはあまり言わないですね。
個人的には「ご健勝」か「ご活躍」を使います。
わかりやすく例文を見てみましょう。
例文
1.
「○○様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます
2.
「皆様のご健勝とますますのご発展をお祈り申し上げます」
3.
「ご家族様のご多幸を心よりお祈り申し上げます」
4.
「○○様のご健勝とご多幸をお祈りいたします」
このように、1.
「○○様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます
2.
「皆様のご健勝とますますのご発展をお祈り申し上げます」
3.
「ご家族様のご多幸を心よりお祈り申し上げます」
4.
「○○様のご健勝とご多幸をお祈りいたします」
「ご家族のご多幸を~」や、
結婚式であれば「お二人のご多幸を~」など、
幸せに関することに関しては「ご多幸」を使います。
また、「健康に気をつけながら」といったニュアンスであれば
「ご健勝」を使うことができます。
忘年会や新年会のスピーチの他、年賀状やビジネスメールでも使えますし、
文面の最後に締め、結びとして使うことも可能です。
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目上の人にも使える?
少し気を付けたいのがビジネスシーンで目上の人に対して使う場合。
「ご健勝」や「ご多幸」は失礼に当たったりすることはあるでしょうか。
「目下の立場から願っていいのかな?」
と、ちょっと心配になる人もいるかもしれませんが、
目上の人に対して使うこともありますし、特に失礼には当たりません。
尊敬語の「ご」が付いているので、目上の人に対して使う丁寧な言葉に含まれますし、
もしも気になるのであれば
「ご健勝をお祈りします」
ではなく
「ご健勝をお祈り申し上げます」
に変えるとさらに丁寧な言葉になります。
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まとめ
今回は「ご健勝」と「ご多幸」の違いについて紹介しました。
「ご健勝」と「ご多幸」は似ている言葉ですが、
どちらも少し形式ばった堅い言い回しで、
どんなシーンでも使える万能な言い回しです。
「こんな場合はこっちを使うべき!」
という使い分けは特になく、両方同時に使うこともあります。
転職メールやスピーチの締めなどでよく利用することばですね。
相手の健康を願う、幸せを願うという気持ちが大切なので、
「いつまでも健康な身体で居て下さることを願っています」
でも問題はありませんが、
「ご健勝をお祈り申し上げます」
の方がよりフォーマルな社会人らしい印象になります。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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