必死と必至の違い!必死のパッチは将棋で使うことばなの?
記事公開日:2018年8月10日
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「必死」と「必至」。
どちらもなんだか大変な状況であるのはイメージできます。
どちらも、「ひっし」と読みますが、
なんだかちょっと意味も似ていますよね。
例えば、
「ひっしの抵抗」
「撃沈ひっし」
といった使い方をする場合。
「必死」と「必至」のいったいどちらの
漢字を当てはめればよいのでしょうか。
「んん!?何気にわからない!」
という場合はぜひ今回の記事を参考にしてくださいね!
それではさっそくみていきましょう!
一文字づつの意味
まず一文字づつの意味をみてみましょう。
- 必
- かならず。
- そうすることが望ましい。
- 死
- しぬこと。命がなくなること。
- 律の五刑(笞・杖・徒・流・死の5種の基本的な刑罰)の一つ。
- 野球で、アウトのこと。
- 活動しなくなること。また、役に立たないこと。
- 命にかかわる危険なこと。
- 生きて働く力がない。
- 死の危険をおかす。
- 至
- ゆきつく。いたる
- この上ない。いたって。
- 太陽が極点に達した時期。
感じの意味を調べてみても、なんとなく違いが見えてきたのではないでしょうか。
「死」の意味はいろいろありますね~。
深い・・・。
命に係わることだけでなく、
野球のことなども「死」で表したりします。
さて。
この文字たちが組み合わさると、
どのような意味になるのでしょうか。
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必死の意味
まずは必死の方からみていきましょう。
- 必死の意味
- 必ず死ぬこと。生きる見込みのないこと。
- 死を決してなすこと。全力を尽くすさま。死にものぐるい。決死。
- 死を覚悟して事に当たること。全力で尽くすこと。
- 将棋で、どう守っても必ず王が詰んでしまう状態。また、その差し手。
- 将棋で、王手に対して受けがなく、次に必ず詰む状態。しばり手。「必至」とも書く。
ネガティブな意味もありますが、
ようは死ぬ気でやるということですね。
そして、なにやら将棋との繋がりもちょっと出てきていますね。
将棋で「詰む」とは、駒の逃げ場がなくなること。
王将の逃げ場がなくなり負ける。
という意味になります。
将棋の場合は「必死」と「必至」どちらも使います。
こちらはまた後ほど紹介しますね。
(^^ゞ
必至の意味
では次に必至の方をみてみましょう。
先ほど「至」に「いたる」という意味がありましたよね。^^
- 必至の意味
- 必ずその事の来ること。必ずそうなること。必然。
- そうなるのは避けられないこと。
必至を分解すると、「死に至る」ですね。
ということは・・・・。
必死と必至の違い
必死
事に当たって力を尽くそうという強い気持ちを表すだけでなく、軽い意味で もよく使われている。
事に当たって力を尽くそうという強い気持ちを表すだけでなく、軽い意味で もよく使われている。
必至
避けることができず、必ずそうなると予測されることをいう。
避けることができず、必ずそうなると予測されることをいう。
「必死」は強い気持ち。
「必至」は物事の状況のことを指します。
必至の方は「もうそうなるよね。」という状況のことですので、
そこに意志や感情は含まれません。
「必死」の方は逆に気持ちが強く表れています。
「しぬぅ~!!」
という状況から逃れたくて、
「必至」になっているということですね。
なので、「必死」と「必至」には、
気持ちがこもっているかこもってないか
という違いがあります。
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使い方と例文
ここではわかりやすく、
具体的な例文や使い方についてみていきましょう。
「必死」の例文
必死に抵抗する 必死な形相で哀訴する 必死に戦う 必死の一手(必至とも書く)
必死のは、「何とかせねば!」と抗っている感じが受け取れますね。
「必至」の例文
開戦は必至の情勢だ 今や倒産は必至である 長期戦は必至の状況
必至の方は、感情的というよりも、状況を淡々と分析してる感じですね。^^
・・・・・・・
「必死」は強い気持ち。
「必至」は物事の状況。
というのが、例文を見るとよくわかりますね。
使い方のポイントとしては、強い気持ちを表すときには「必死」、
物事の状況を表すときには「必至」を使います。
必死のパッチとは?
ちょっと余談です。
「必死のパッチ」
という言葉を聞いたことはありますか?
状況としてはこんな感じです。
なぜこのようないい方が生まれたかというと、
という説もありますし、
という説もあります。
ちなみに一節にはこのような話もあります。
「子どもの頃、将棋を指し桂馬で両取りをかけられると、相手から「桂馬のパッチやな」と言われたそうだ。進路が二股に分かれる桂馬の駒の動きは、確かにももひきのように見える。」
この「桂馬のパッチ」が語源となり、関西人特有の言葉遊びから
「必死のパッチ」
になったのではないかということです。
そういえば、関西ではよく使われますが、
関東ではほぼ使われることはないですね。
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まとめ
今回は必死と必至の意味や使い方の違いについて紹介しました。
「必死」は強い気持ち。
「必至」は物事の状況。
「必至」は物事の状況。
と覚えておけば間違えることはないですね。
(´▽`v)
余談として「必死のパッチ」は、確かに将棋で使います。
辞書で調べると「必死」の方に、将棋のことを掲載していますが、
ここまでのことを総合すると、
「必死のパッチ」
を将棋で使うときは
「必至のパッチ」
と書くほうがピッタリと合う気がしますね。
将棋で、王が詰んでいる状況は「必至のパッチ」。
そして、その将棋の「必至のパッチ」の状態を、
何とかしようともがいている姿は「必死のパッチ」ということですね。^^
冒頭の答えはもうこれでバッチリですね!
「ひっしの抵抗」 → 必死の抵抗
「撃沈ひっし」 → 撃沈必至
「撃沈ひっし」 → 撃沈必至
となります。
「撃沈ひっし」
の方は、船が沈んだら死んでしまうので、
「撃沈必死」
とも書けそうな気はしますが・・・・。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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