「ご芳名」と「ご署名」の違い!「ご氏名」は間違い?

記事公開日:2019年4月17日

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年齢を重ねていくと、結婚式やお葬式、賃借の契約書などで自分の名前を書く事って増えてきますよね。

自分の名前を書く欄に

  • ご芳名
  • ご署名

  • なんて書かれていますよね。

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    とりあえず、

    自分の名前をかいておけばいいよね!

    な~んて思いながら、名前を書きますよね。

    でも、どうして「名前を書く」という同じような事に、それぞれ異なった名前が付けられているのか、ですよね?

    そこで!

    今回は、「ご芳名」と「ご署名」の違いについて、紹介していきましょう。
    それぞれの意味や、違い、これまた似た意味の「記名」についてもちょっとだけ触れておきましょう。

    ただ「名前を書く」だけのことなのかと思いきや、法的にも意外と重要な意味も秘めていたりして・・・!!

    それでは行ってみましょう!


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    それぞれの意味


    まずは、「ご芳名」と「ご署名」のそれぞれの意味から見ていきましょう。

    「ご芳名」とは?


    まずは「ご芳名」からチェックしてみましょう。

    読み方は「ごほうめい」となります。
    では、さっそく意味を見ていきましょう。

      「ご芳名」とは?

      「芳名」で相手の名前を敬って言う言葉で、そこにさらに丁寧な言い方になる接頭辞の「ご」をつけたもの。

    これを見るに、

    二重敬語に相当するのでは?

    と思いますよね。
    実はそうなんです。

    ですが、間違った使い方ではないので安心してください。

    よく見かけるのはお葬式や結婚式ですよね。
    結婚式の招待状なんかにも書かれていることがありますよね。

    これ、「お名前」の「お」の字を消すのと一緒で、
    消さないといけないのです!

    地味に、どこを消すか分からなかったりしますよね。
    「ご芳名」の「ご芳」に二重線を引くんですよ。

    「ご署名」とは?


    次は「ご署名」について見ていきましょう。

      「ご署名」とは?

      「署名」に接頭辞の「ご」がついたもの。

      「署名」の意味

      文書上に自己の氏名を記載すること。
      また、その記載された氏名のこと。

    自分の名前なので「自署」という言葉を使う事もあります。

    「署名」はボールペンなどの書き直すことが出来ない筆記具で名前を書くことを指す場合が多いのですが、本人以外が書いたものは「署名」とは認められないんです!

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    似たもので「記名」と言うのもありますよね。

    「記名」は

    なんでもいいから、名前が書かれている

    というものなんです。

    「署名」と「記名」はよく似ていますが、法律上の効力は「署名」の方が強いんです。
    契約書なんかで「署名」が使われるのは、その契約を有効にする力が「署名」にはあるからなんですね。

    「署名」と「記名」の違いに触れた所で、今度は「ご芳名」と「ご署名」の違いについても見ていきましょう。

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    「ご芳名」と「ご署名」の違い


    それでは、「ご芳名」と「ご署名」の違いについて見ていきましょう。

    それぞれの意味のところでも書きましたが、


  • 「ご芳名」は相手に書いてもらう相手の名前
  • 「ご署名」は自分が書く自分の名前

  • と言うのが簡単な違いなのですが、ちょっと分かりにくいので、もうちょっと掘り下げてみましょう。

    「ご芳名」の「芳」の字には、

  • 評判がよい。
  • ほまれ高い。
  • 行為や志が美しい。

  • といった意味があります。

    つまり、
    「ご芳名の欄に書かれた名前」=「素晴らしい方のお名前」
    という感じで、名前を書いてくれた人をとっても持ち上げているんです。

    一方で、「ご署名」にはそういった名前を書いた人を持ち上げる意味はなく、契約などで効力を発揮するものになってきます。

    さらに、「ご芳名」は読める字で書くのが望ましいですが、「ご署名」はサインのような、一見すると読めない字でも本人が書いていればOKになります。

    「署名」の重要さを失念してホイホイ名前を書いていると大変な事になりそうですね。。。

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    「ご氏名」は間違い?


    ここまで、「ご芳名」、「ご署名」、ついでに「記名」と見てきて、

    じゃぁ「ご氏名」は?

    なんて思ってきますよね。

    氏名に「ご」を付けるのは間違いなんです。
    その場合は、「ご芳名」とか、「お名前」を使っておきましょう。

    「ご」と「名」がたくさん出てきて、深く考えた挙句ゲシュタルト崩壊を起こして「ご氏名」とか使ってしまいそうですが、ウッカリしないように気を付けないとですね。

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    まとめ


    今回は「ご芳名」と「ご署名」の違いについて紹介しました。
    どちらも「名前」のことなのですが、「誰の名前」なのかというのが重要でしたよね。

    ちょっとまとめておきましょう。

    ご芳名
  • 相手の名前を相手に書いてもらうこと
  • 読める字で書くのが望ましい
  • 結婚式やお葬式で使う
  • 名前を書く人のことを持ち上げている
  • 消したい時は「ご芳」の部分を消す
  • ご署名
  • 自分の名前を自分で書くこと
  • 読めなくても本人が書いていればOK
  • 契約の際などに使う
  • 消えないペンなどで記入する
  • 法的な効力を持つ場合もある

  • こうしてみると、「名前を書く」と言う行為も、呼び方で意味が変わってきて面白いですよね。

    それに「署名」は読める字じゃなくても良くて、サインのような物でも意味があるのも、意外と重要ですよね。

    テキトーな気持ちでなんとな~くぐちゃぐちゃっと書いても、法的な効力が発生しちゃうこともありますよ!

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    他にも、「署名」と「記名」は「自分の名前を書く」という行為自体は同じなのに、「記名」には「名前が書かれている」以上の意味はなく、何かの効力を持つこともないんですよね。

    契約成立を意味することもある「署名は、偽造や詐欺があっては困るので「消えない筆記具で書く」必要がありますが、「記名」にはそういった意味は無いので、「どんな筆記具で書いてもOK」なんです。

    日常的に見かけるので、深く考えることのない「署名」ですが、重要な言葉だったんですねぇ・・・
    こんなに違いがあるなんて、ビックリΣ(・ω・ノ)ノ!ですよね。

    今回は以上です。
    ご参考になりましたら幸いです。
    (*゚ー゚*)ノ

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