「茹でる」と「煮る」の違い!「炊く」はどんな時に使うべき?
記事公開日:2019年6月19日
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毎日ご飯を作っていると、色々な方法で食材に火を通しますよね。
と、日本の料理は色々な言葉で表現しますよね。
揚げるとか炒めるなら具体的にどんな感じか分かりますが、上の三つって、地味~に境界線がハッキリしないというか・・・
なんか、違いを説明するのが難しくないですか?
なので!
今回は、「茹でる」、「煮る」、「炊く」の違いについて紹介していきます!
和食に使う言葉のイメージが強いので、英語での表現がどうなっているのか、ちょっとだけ気になりますよね。
この辺も、一緒にチェックしておきましょう!
それぞれの意味
違いを見てみる前に、まずは「茹でる」、「煮る」、「炊く」の意味について見ていきましょう。
「茹でる」の意味
まずは「茹でる」から見てみましょう!
- 「茹でる」の意味
読み方は「ゆでる」、もしくは「うでる」。
お湯に入れて、中までしっかり火を通すこと。
よく似た言葉で「湯がく」というのもありますよね。
こちらは中までしっかり火を通すのではなく、熱湯にくぐらせるといったニュアンスになります。
ホウレンソウとかは、「茹でる」よりは「湯がく」に近いニュアンスですよね。
茹でる場合は、中まで火を通すので、卵やパスタ、うどん、ジャガイモなどの柔らかくして食べる食材に使います。
「煮る」の意味
「茹でる」の意味を見ると、ますます「煮る」と似ているんじゃないかって思いますよね。
「煮る」の意味もチェックしていきましょう!
- 「煮る」の意味
食物などに水を加え、火にかけて熱を通す。
「火を通す」という意味では、やっぱり「茹でる」と似ていますよね。
ここで掘り下げていきたいところですが、それは後にして、「炊く」についても見ておきましょう。
「炊く」の意味
「煮炊き」なんて言葉があるくらいですから、やっぱり「炊く」は「煮る」と似ているのかな~・・・なんて思いますよね。
ちょっと「炊く」の意味も確認しておきましょう。
- 「炊く」の意味
米などの穀物を煮て食べられるようにする。
(西日本で)煮る。
ほほぅ、西日本では、「煮る」と同等の意味合いで使われているんですね。
「卯の花炊き」とか「フキの炊いたん」とかは、煮物な感じの使われ方ですよね。
ただ、全国的には「ご飯を炊く」といった感じでの使われ方になってくるようですね。
一通り意味をチェックしたところで、いよいよ次の項目で違いについてまとめていきましょう!
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「茹でる」と「煮る」の違い
それぞれ意味をチェックしていったところで、違いについて掘り下げてみましょう。
唐突ですが、煮物って味がついていますよね。
一方で、茹で卵なんかは茹でる段階では調味料は入れませんよね。
当たり前のことを言っているようですが、
違いはココにあるんです!
「茹でる」と「煮る」の違い
「茹でる」は、お湯で火を通す。
「煮る」は、お湯だけではなく調味料を添加して味をつけつつ火を通している。
「茹でる」はお湯、「煮る」は調味液で火を通すといった感じになります。
「炊く」はどんな時に使うべき?
さてさて、「炊く」の使いどころですが、イマイチ、ピンと来ない感じもしますよね。
イメージ的には、ひたひたの出汁なんかで煮る時に「炊く」を使います。
つまり、煮物ですね。(笑)
豚汁とかせんべい汁とか、そういった汁物のお料理の時には「炊く」は使われないんです。
ポイントは汁の量なんですね~。
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英語での表現
今回紹介している
この三つに相当する言葉は英語でもあるのでしょうか?
カンタンに紹介していきましょう。
- 「茹でる」の英語表現
boil
例文
Boil the eggs for 5 minutes.
(卵を5分茹でる。)
Boil pasta for 3 minutes in salted water.
(塩水でパスタを3分間茹でる。)
- 「煮る」の英語表現
simmer
例文
After you put in the water, let it simmer for 30 minutes.
(水を入れた後、30分煮る。)
お湯が100℃になっていて、ボコボコいっている状態で煮続けることをboil、ボコボコしている状態から火力を弱くして煮ることをsimmerと表現します。
茹で卵やジャガイモなんかは、ボコボコさせたまま茹でることが多いですから、まさに「boil」なんですね。
“simmer after boiling” という表現もあるんです。
「沸騰したら火を弱めて、さらに煮る」というニュアンスです。
料理をしていると、こうゆうパターンも結構多いですよね。
じゃぁ、「炊く」の場合はどうなるか?
と言うと、実は「炊く」と言う概念が英語圏には無いので、造語的な物になります。
- 「(お米を)炊く」の英語表現
- steam rice
- cook rice
- make rice
お米を炊くのであれば、「蒸す(steam)」も状態としては近いですし、「お米を調理する」という意味で「cook」や「make」を使うパターンもあります。
ただ、「蒸す」と言う表現だと、日本人の感覚だと「ご飯を炊く」という感じよりは、もち米やおこわを作っている感じになりそうですよね。
より自然なのは、「cook」や「make」を使った表現かもしれません。
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まとめ
今回は、「茹でる」と「煮る」、「炊く」の違いについて紹介しました。
「炊く」は西日本では「煮る」と同じように使う場合もありますが、一般的にはお米などの穀物に火を通す場合に使われます。
英語圏にも「茹でる」、「煮る」の文化はあるので、英語表現もちゃんとあります。
でも、お米を「炊く」文化は無いので、「炊く」を表す直接的な英語表現はありません。
「茹でる」と「煮る」の英語表現
強火でボコボコ茹で続ける場合は「boil」 沸騰したところから火を弱めて煮る場合は「simmer」
「boil」は結構見かけますけど、「simmer」って、あまり普段使わないですよね。
でも、「simmer」の「沸騰したところから火を弱める」という具体的なニュアンス、なんだかしっくりきますよね。
「確かに、煮るってそんな感じする!」
って、思いますもんね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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