ハイブリッド車と電気自動車の違い!ガソリン車と比較して維持費はどれくらい違うの?

記事公開日:2021年3月13日

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環境に優しくてガソリン代がかからないイメージのハイブリッド車電気自動車

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これってガソリン車との違いってなんなんでしょうか?
ハイブリッド車だってガソリン入れていますよね・・・?

時々聞く水素自動車はハイブリッドなんでしょうか?

維持費価格も気になるところですよね。

ガソリン代が安くても車両価格や維持費が高くて元が取れないのでは、やはりちょっと・・・となりますし。

実は私、日産のノートe-Powerに4年程乗っているんです。
e-Powerは電気とガソリンのハイブリッドです。

せっかくなので今回は、ノートe-Powerに乗ってみてのガソリン車との比較感想もちょこちょこ挟んでいこうかなと思います。

ではでは、早速「ハイブリッド車って何?」という所から行ってみようかと思います。


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ハイブリッド車って何?


まずは当たり前のように使われるようになって久しい「ハイブリッド車」という言葉。

ガソリン車は、いわゆる普通車とか言われていて、ガソリンを燃料として走る車と言うのは分かりますが、ハイブリッド車ってイマイチ分からないですよね。

    ハイブリッド車とは

    ハイブリッド車とは、2つ以上の動力源を備えている車のこと。

    日本でハイブリッド車と呼ばれるものは、エンジンとモーターを動力源としている電気式ハイブリッド車(HV:Hybrid Vehicle)のこと。


なるほど、具体的には良く分からん。ですね。

もうちょっと詳しく紹介していこうかと思いますが、ハイブリッド車にも色々あって、

  • シリーズ方式
  •     
  • パラレル方式

  • スプリット方式


この3種類です。

では、3種類をそれぞれ見てみましょう。

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シリーズ方式


日産e-powerはこのシリーズ方式という方式を採用しています。

どんな物なのか、簡単に紹介します。

シリーズ方式は「直列方式」ともいって、

  • エンジンで発電機を動かす → 余剰電力は蓄電池へ

  • モーターを車軸の駆動と回生制動に使う → 回生制動(回生ブレーキ)で発生した電力は蓄電池へ

という機構を持っています。

回生制動ってなんじゃい?

となりますよね。

    回生制動とは

    軸回転の回転エネルギーを電力エネルギーに変換して減速させるもの。
    同時に発電を行って、電気を車両の走行に利用する仕組みのこと。

分かりにくいかもしれませんが、自転車のダイナモ式ライトを想像すると良いかもしれません。

自転車のライトって、入れると何かが自転車のタイヤに接触していますよね。

そして自転車が走り出すと、ペダルが重くなってスピードも落ちやすくなって、何かがウィーンと起動しているような音がしてライトが点灯しますよね。

あれと同じ現象のことです。

ライトが点灯するエネルギーをハイブリッド車では蓄電池に回したり、モーターを動かすエネルギーにしたりしています。

    ノートe-Powerの感想


    自分が乗っているために紹介しやすいので、ノートe-Powerの個人の感想を紹介します。

    e-Powerは回生ブレーキによる減速をうまく生かしています。

    アクセルペダルを離すだけでブレーキをかけたような自然な減速をするように調整されています。

    市街地走行でブレーキを踏むことがほぼ無くなりました。
    慣れると快適なだけでなく、ブレーキパッドの消耗を抑えてくれます。

    ただ、市街地はいいですが、高速道路での燃費はそこまで期待できないという話もありました。
    この辺はまだ実感してはいないのですが・・・

    あとは回生ブレーキを生かした走行モードは、雪道に弱い感じがしました。

    個人の感想ですが、圧雪の坂道との相性は良くないと思っています。
    なので、雪道では回生ブレーキのモードを切っています。

    一方で制御系や(おそらく)馬力はとても優秀で、「事故りそうで怖いな」と感じる圧雪やアイスバーンでも、回生ブレーキのモードを切ってしまえば、大きな事故につながるようなスリップやスタックはまだありません。

    かなり安定して走行してくれますよ。

パラレル方式


次はパラレル方式ですね。

パラレル方式は並列方式とも言って、国産車だとホンダが採用している方式です。

どんな方式かと言うと、複数の動力源を車輪の駆動に使用する方式のことなんですが、これだと分かりにくいですよね。

つまりは、エンジンとモーターの出力軸は同じなんですが、エンジンだと効率が悪くなるような発進時や加速時はモーターがエンジンをサポートする仕組みになっています。

    ちょっとホンダのハイブリッドの紹介

    ホンダのハイブリッドシステムではモーターが1個~3個までのグレードで展開されています。

    2モーターだと発電用走行用のモーターが搭載されており、発電用モーターで走行用モーターへの電力供給とバッテリーへの充電を行い、走行用モーターは減速時にエネルギー回生も行っています。

    この辺は日産のe-Powerに近い感じですよね。

    3モーターはホンダでは「異次元の走り」と銘打っています。

    「すごいな」、と思ったのは走行状況に応じて前輪駆動と後輪駆動、そして四輪駆動を自動で選択するのだとか。

    コーナリングが安定していて、雪道に強そうです。

ホンダさんのこの、

ここまで過剰な機構を作るとコスト的にもアレだし、買う人ほぼ居らんやろ。でも面白いから作っちゃった☆

みたいな感じ、好きです。

次は3モーター買いたい、マジで。

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スプリット方式


次はスプリット方式ですね。

若干疲れてきましたが、もうちょっとお付き合いください。

スプリット方式は、トヨタのプリウスに採用されている方式です。

動力分割機構を設け、エンジンとモーターの両方を動力源として上手く使い分ける方式になります。

発進や低走行時はエンジンは効率が悪いのでモーターを使用して、速度が上がってくるとエンジンを使います。

エンジン走行時に発生するパワーを使いきれない時は、電気に変換してバッテリー充電にまわします。

トヨタのプリウスの場合は、強い加速が欲しい時はエンジンとモーターの両方を使って加速します。

水素自動車は


最後に、水素自動車は何なのかを見てみましょう。

水素自動車は、燃料電池自動車(FCV)と呼ばれています。

燃料電池で水素と酸素を反応させて得られるエネルギーでモーターを回して走行します。

水素と酸素の反応なので、排気ガスの代わりにを排出することや、ガソリンを使わないので石油枯渇問題にも関わってくることもあり、特に環境にやさしい車のイメージがあります。

ガソリンスタンドでガソリンを給油する感覚で水素ステーションで水素を補給しますが、この辺の設備に関してはまだまだ課題の残るところです。

    ちょっと水素自動車の紹介

    国産車で有名なのはトヨタのMIRAIですよね。

    車体デザインも内装も良い感じですが、車両価格¥7,100,000~と、なかなかの高級車です。

    この価格だと、「売ろう!」と言うよりは「実用レベルのコンセプトカー」として飾っている感じしちゃいますが、私だけですかね。(笑)

    もしくはブランドイメージの広告塔でしょうか。
    良い感じです。

水素自動車ほどではありませんが、ハイブリッド車って車両価格が高いイメージがありますよね。

普通車と比べて車両価格の高さと燃費を天秤にかけたら「もとが取れるのか?」というのは購入者としては大きな問題ですよね。

次の項目でその辺を見てみましょう。

車両価格と燃費


どのくらい走行したら車両価格と燃費の差が埋まるのか・・・?

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一般的に言われるのは、年間走行距離が1万~1.5万kmで10年乗るのがメリットの有る無しの境目です。
1万km以下ではメリットがないと思っていてほぼ間違い無いです。

あとは、車両価格とか燃費とか、ガソリンの価格とかで変わってくると思うのですが、当然ですがガソリン車との差額が小さいほど元が取りやすいです。

ちなみに、ヴィッツやフィット、ノートなどの小型車は元が取りにくいです。

私も乗っているノート e-Powerもなんだかんだで250万くらいしました。
ノートに250万って笑っちゃいますよねww

車体に対してエンジンが高級すぎるんですよね、きっと。

燃費は確かに良いです。
毎日25km程走行するのですが、給油は遠出をしなければ月に1~2回で済んでいます。

私の場合は、年間走行が約1万kmなので、最低でも15年は乗らないと差額を取り戻すのは難しいと思っています。

ここまで読んでいて、思いませんか?

そう。差額を取り戻せない可能性もある高額な車両では、

保有率って上がらないんじゃ?

って思いますよね。

実際どの程度のものなのか、保有率も見てみましょう。

ハイブリッド車の保有率


いったいどのくらいの人がハイブリッド車を選んでいるのか?
ガソリン車とハイブリッド車で悩んだ時に気になる点でもあります。

こういったデータは自動車検査登録情報協会という所で公開されています。

こちらで公開されている統計によると、2002年のハイブリッド車の保有台数が74,183台です。

同年の自動車保有台数が53,487,293台ですので、当時は購入者なんてほぼいなかったことが分かりますよね。

でも、2020年でのハイブリッド車の保有台数は9,281,380台とかなり増加しているのが分かりますよね。

ただ、母数となる全体の保有台数は61,808,586台です。

だいたいハイブリッド車の保有率は15%程度となります。

新車台数で見るとまた違った数字が見えてきますが、個人的には保有率で見るのが素直な数値だと思うので、ここでは保有率を紹介しました。

あんなにプリウスとか見かけるのに、15%程度なんですね~・・・

ハイブリッド車の維持費


最後に、軽く維持費について触れて終わりにしましょう。

ハイブリッド車も普通車同様、車検があって、パーツ交換もあります。

パーツは普通車よりも長持ちします。
代表的な交換パーツはやはりブレーキパッドです。

ブレーキには、通常のブレーキの他に回生ブレーキが搭載されることで消耗が抑えられています。

エンジンオイルは、モーター走行が長ければ交換頻度もガソリン車より低くなります。

車検費用や自賠責保障は普通車と変わらないです。

問題はバッテリーです。

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ハイブリッド車は、バッテリー交換が高くなります。

一時、保証がないためにバッテリー交換に100万以上もかかるとかネット上で噂されたこともありました。
が!!
最近では各社で走行距離10万kmまたは5年を保証期間としていることが多いです。

保証期間外の修理は車種で変わってきます。

日産のe-Powerシステムでは、システムそのものの寿命は半永久的とか言われていますが、私は信じていません。
修理費用が予想できていないとか、どうなっとんじゃ、と思って買いました。

10年乗れたら本当にラッキーだなって思っています。

その他の国産車では、よほど特殊なバッテリーでない限り、各社20~30万円が保証期間外のバッテリー修理(交換)費用です。

大容量のバッテリーを搭載していると、交換費用で70万円以上という物も出てきますので、これは、買う前に要確認ですね。

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まとめ


今回は、ハイブリッド車と普通車の違いについて、と言うよりは、ハイブリッド車の方式の違いについて紹介したような感じになりました。

性能も高くなってきて魅力的な車も多いのは確かなんですが、やはりハイブリッド車を買ってもガソリン代との差額を埋めることが難しい車両価格では、ここから普及率が上がることは難しいと思うんですよね・・・
ガソリン車も十分燃費良いですし。
(※個人の意見です。)

今回は結構長くなってしまいました。

なるべく難しくならないように、細かい説明を省いている部分もありますが、声を大にしてお伝えしたいことがあります。

年間走行距離1万km以下の方は迷わずガソリン車!!

高速に多く乗る人はe-Power以外のハイブリッド車!

今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ

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